ハイオクとレギュラーを半々で走っても……走れます。
私の愛車はロータリーエンジンなので、灯油を半分混ぜても走ることができます。
走れるのですが、これはエンジンには決して良いことではありません。
(もちろん普通のレシプロエンジンは灯油を混ぜると走りません)
ハイオクとレギュラーの違いを知っておきましょう。
ハイオクとレギュラーは「オクタン価」という値が違います。
オクタン価とはガソリンのアンチノック性(耐爆性)を示す尺度で、0〜100で表します。
数字が大きいほど、混合気を圧縮しても爆発燃焼しにくくなります。
つまり数字が大きいほど、圧縮比の高い、高性能エンジンに適しているわけです。
数字が低いほど異常爆燃(ノッキング)を起こして、エンジンから金づちで叩いたような金属音が出やすくなります。
ノッキングが起きると騒音だけでなく、熱効率が低下し、エンジンを傷める原因にもなります。
日本の規格では (オクタン価の測定規格は国によって違います)
・オクタン価がおよそ90〜91のガソリンをレギュラー
・オクタン価がおよそ98〜100のガソリンをハイオクとしています。
BMW528iは、1997年前後に販売された、ハイオク仕様の高性能エンジンです。
圧縮比は10.2と非常に高く、高圧縮型のエンジンのため、
オクタン価が高いハイオクガソリンが指定されています。
ハイオクとレギュラーを半々に混ぜると、オクタン価は、およそ95程度に下がってしまいます。
オクタン価の低い燃料で圧縮比10.2の高圧縮型のエンジンを回すとどうなるでしょうか。
BMW528iの直列6気筒DOHCエンジンに採用されたVANOSは、エンジン回転数やスロットル開度に応じて、
吸気バルブ・タイミングを微妙に調整します。低回転域ではバルブの開く時期を遅らせて安定したアイドリングを実現。
中回転域ではバルブを開く時期を早め、高トルクとクリーンな排ガス、低燃費を達成します。
高回転域ではバルブを遅らせ、フルパワーを発揮します。
この微妙なバルブタイミングは、ハイオクガソリンを使用することを前提として行われます。
オクタン価の低いガソリンを使用すると、点火プラグの発火前にガソリンが燃焼し、
ノッキングを起こすだけでなく、バルブのタイミングが悪ければバルブを痛めてしまう可能性があるのです。
エンジンが高性能であるほどオクタン価の影響が大きいので、良いエンジンを大事に使いたいなら、
レギュラーを混合するのは避けたほうがいいですよ。
|
|