31.タイヤ交換の注意点

14年前に買った国産の愛車(2000cc)をタイヤローテーションやスタッドレスタイヤに変える時などに自分で交換をしていましたが、最近交換の際に「締め付けトルク値は××」という値が書かれていることが気になっています。 今までは全体重をかけて足で締める事はせず、手できつく締まる程度にし、交換後は1000kmまでは時々増し締めをして、トラブルもなくきましたが、やはり交換の際には締め付けトルク値というのは重要なのでしょうか?また交換の際の注意点をアドバイスお願いいたします。(じゅん)

みかみ先生からのお答え

じゅんさん、ご質問ありがとうございます。

じゅんさんのタイヤ交換は正しく、問題はないように思います。

締め付けトルクとタイヤ交換の注意点を整理しておきましょう。

昔は小型のトラックでも、左右が逆ねじでした。右のタイヤは普通の右ねじ、左のタイヤが逆の左ねじと記憶しています。大型車は今でもそうなっているようです。タイヤの回転方向と同じネジのほうが緩まないからです。そして定期的にまし締めをするのが普通でしたが、現在の国交省の考え方はまし締めよりも、締め付けるトルクを重視しています。 つまり規定のトルクで締め付けておけば、ほぼ緩まないという考え方なのです。

左右が逆ねじの大型車は、緩みにくいと考えられていましたが、タイヤが外れて暴走する事故が相次いだため大型車もトルク管理(トルクレンチを使ったまし締め)が義務付けられました。 つまりタイヤの取り付けは、トルクレンチによるまし締めが必要なのです。現在ではタイヤ交換や、パンクの修理のあと、最後にトルクレンチでまし締めしトルク管理するのが常識です。

乗用車の締め付けトルクは、一般的に10.5〜12.5kg-mです。

10.5〜12.5kg-mの締め付けトルクとは、乗用車に付いている長さ30センチ程度の工具で、大人が手でいっぱいに締めた程度の値だと言われています。 トルクレンチがある場合は規定のトルクで締めればOKですが、手締めの場合は足で全体重をかけると締め過ぎになります。インパクトレンチで締める場合も締めすぎになりがちです。手締めの場合は車載工具、十字レンチ等で締めますが、腕の力だけで締まるところまで締め、体重をかけないように足の重さだけを乗せる程度で十分です。

よく思いっきり足で踏んでいる方や、目いっぱい体重をかけて締め上げている方を見かけますが、これは締め付けすぎだと言えるでしょう。

注意したいのは、ナットを締める時の「手締め」、「仮締め」、「本締め」の手順です。 最初はレンチを使わないで、まず手で全てのナットを締めます。最初からレンチを使うと、ネジ山を壊すおそれがあります。まず手で締めるのが大切です。

それからレンチで1本づつ仮締めして行きます。締める順番は1本締めたら、次は最も遠いナットを締めます。時計回りにナットに番号をつけて下さい。4穴の場合は1324の順、5穴の場合は一筆書きで☆を書く様に13524の順、6穴の場合は正三角形を二つ書く様に、135246の順に締めればOKです。

最後に、力をこめて本締めです。本締めは1本ずつ順に締めてゆきます。1234…の順です。 トルクレンチの無い私たちは「勘」で締め付けますが、タイヤショップなどではお客さんの立会いで、締め付けトルクの確認をします。トルク管理があたりまえなのです。トルクレンチを使わないところではタイヤ交換はしないほうがいいですよ。

トルクレンチは5000円程度で売っているので、買っておけば安心かもしれませんね

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