結論から言うと、暖房を弱くしてもいくら強くしても、
エネルギー消費量は同じと考えていいと思います。
家庭では夏の冷房、冬の暖房はどちらも大きな光熱費がかかるものです。
一般的に、
・冷房は、100Vか200Vの電気モーターで、コンプレッサー(圧縮機)を回し、
冷媒(冷却用ガス)を圧縮します。圧縮した冷媒を、コンデンサー(放熱気)に通すと、
熱を放出し冷たくなります。この冷たくなったコンデンサーに室内の空気を循環させて温度を下げるのです。
この電気モーターでコンプレッサーを回すには大きな電力が必要で、その電気代が月数千円とか、
大きな邸宅では数万円もかかってしまうのです。
・暖房にはエアコン、灯油、ガス、床暖房などいろんな方法がありますが、
それぞれ、電気代、灯油代、ガス代がかかります。
家庭では冷房を1度上げ、暖房は1度下げることで、省エネ努力をしています。
しかし車の暖房は、家庭の電気代のような考え方をしなくて良いのです。
まず車の冷房ですが、こちらは家庭と同じような機械で空気を冷やしています。
エンジンの回転する力で、コンプレッサーを回し冷媒を圧縮します。
圧縮した冷媒を車内のコンデンサーに送り冷房します。
家庭に比べて、車内は狭いので簡単に冷房ができそうですが、
炎天下の車内を冷房するには、家庭用のエアコンより大きな能力が必要です。
真夏に冷房をかけると、エンジンの回転音が苦しそうになるほどエンジンに大きな負担がかかってしまいます。
車の冷房をかけるとエンジンに負担がかかり、燃費が悪くなってしまいます。
暖房はどうでしょうか。
エンジンは燃料と空気を混合し燃焼室で爆発、燃焼します。
その爆発エネルギーをエンジンの回転力に変換しています。
しかし爆発エネルギーの100%が回転のエネルギーに変換されるわけではありません。
意外とエネルギー効率は悪いのです。
爆発によって生じた力は回転エネルギーのほかに、
エンジンの振動エネルギー・騒音エネルギー・熱エネルギーに変換されてしまいます。
この振動・騒音・熱は、不要な副産物です。中でも厄介なのが、熱エネルギーです。
エンジンをかけると温度は急上昇、すぐに数百度に達し壊れます。
このような状況を回避するために熱エネルギーを吸収(冷やす)するメカニズムが車には必要となります。
このメカニズムが水冷機構です。エンジンの内部に水路を作り水を循環させて冷却します。
その水を冷却するのがラジエーターです。
車の暖房は、このエンジン冷却用の装置の中に組み込まれています。
循環する熱水を車内のコンデンサーに通して暖房用として使うのです。
つまり暖房用として新たなエネルギーを作っているのではなく、不要な熱エネルギーを捨てないで、
暖房用に活用していると言うわけです。
暖房はどんなに使っても、タダなのです。
もちろん送風のための電力を使用するので、まるっきりタダではありませんが使用電力は小さく、
燃費に影響するほどではありませんので、エネルギー消費にはほとんど関係ないと考えて良いでしょう。
維持費を下げるために様々な部分での節約は必要ですが、この季節に寒い思いをする必要はないと思いますよ!
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