エキパイの汚れを落とす方法は?
研磨剤で削り落とす
エキゾーストパイプ(以下エキパイ)とは、マフラー全体の中でエンジンから集合部分まで、ケースバイケースでもう少し範囲を広げてエンジンからサイレンサー手前までを指す言葉として使われます。
エキパイの汚れ(特にエンジン前面部分)には、
多くのユーザーが悩まされているのではないでしょうか?
その理由は2つ。
エンジン前面かつフロントタイヤの後ろにあって、
走行中に汚れが付着しやすいこと。
もうひとつは、排気されて間もないガスが通過するため、表面が数100℃という高温になり、
付着した汚れが焼き付いてしまうことにあります。
汚れの種類としては、泥を中心とする「水溶性の汚れ」と、
路面からハネ上げられたアスファルト成分といった「油溶性の汚れ」が中心。
これにフロントブレーキから飛散した「ブレーキダスト」が加わります。
水溶性の汚れは、通常の洗車(シャンプー液を含ませたスポンジやブラシで洗うこと)である程度まで落とせます。
厄介なのは、油溶性の汚れです。
油分が高温で焼き付けられてしまっているため、
シャンプー液で洗う程度では絶対に落ちません。
質問者さんも試されたようですが、
パーツクリーナーの溶剤成分も焼き付いた油汚れには無力です。
このような焼き付いた油溶性の汚れは、
「研磨剤(=コンパウンド)」で削り落とすしかありません。
もうひとつの汚れ、ブレーキダストも研摩によって落とすことができます。
最後は根気と体力勝負
研磨剤には、対象とする材質や表面仕上げ、
研摩粒子の大きさなどによってたくさんの種類があります。
エキパイの材質には現在「スチール、ステンレス、チタン」の3種類が使われており、表面仕上げも「クロームメッキ、バフ仕上げ、塗装仕上げ、素地」とさまざまな種類があります。
それぞれの材質や仕上げに適した研磨剤を使わなければいけません。
特に注意したいのがクロームメッキで、適合しない研磨剤を使うと、
表面がくもって光沢が失せてしまうこともあります。
私もすべての研磨剤をすべてのタイプのマフラーで試したわけではないので「間違いの無い選択肢」という観点からのアドバイスになってしまいますが、1番のおすすめは日本摩料工業の「ピカール」です。
金属磨きの定番中の定番と言える商品で、
ホームセンターやスーパーの日用品コーナーでも売られています。
価格も400円/300g〜500円/500gとリーズナブル。
これでツヤ消しブラック塗装以外のすべてのエキパイの研摩に使えます。
この他「メッキクリーナー」と称して販売されている商品も、特性はピカールと似通っており、
ツヤ消しブラック塗装以外のすべてのエキパイの研摩に使えます。
ただ、あらゆる素材や表面仕上げに対応する都合上、
研磨剤の粒子が小さく、キレイになるまでに時間がかかるのが難点。
表面のキズが目立たない仕上げのエキパイでは、スチールウール(細い鉄の線を綿のように丸めたもの)に「ピカール」を含ませて研摩すると、作業効率が上がります。
スチールウールと言えば「ボンスター」という製品が良く知られていますが、
これもホームセンターで購入可能。価格は450gで1,000円見当です。
繊維の太さによって数種類ありますが、
いちばん細いタイプを選んだ方がいいでしょう。
脱脂綿のような素材にあらかじめ研磨剤成分を含ませて缶に詰めた「ネバーダル」も、
愛用者の多い製品ですね。ひと缶142g入りで、1,000円強です。
ステンレス製のエキパイに限れば、ヨシムラから市販されている「ステンマジック」という製品もおすすめ。こちらはちょっと高くて、2,100円/120gです。

これは、配合された酸性成分で焼き付いた汚れを溶かしながら研摩していく製品で、かなり効果的。ただし、独特のニオイが苦手な人も多いようです。
いずれもバイク用品店で購入可能です。
どのケミカルを使うかによって作業性に多少の差は出ますが、サッとひと拭きでピカピカになる製品は存在しません。
どこまでキレイにして光沢を蘇らせるかは、磨き手の根気次第。
頑張ってください!
素材や仕上げに応じた研磨剤選びを
どこまでキレイにするかは根気次第
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元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士
月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す
るパーツや工具、ケミカルにも精通。
パーソナルHP「and-power.com」を運営。










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