ハイオクって本当に燃費に効果がないの?
減摩剤が入っているハイオクもあります
まずはじめに、2ストエンジンと4ストエンジンでの効果の違いですが、
オクタン価が高いことが直接性能アップに結びつかないことは変わりありません。
ただし、配合されている「清浄剤」によるクリーニング効果は、
2ストエンジンよりも4ストエンジンの方が高いと言っていいでしょう。
ハイオクガソリン(以下ハイオク)は、
原則として、ハイオク指定の車両以外には不要なものです。
しかし、ハイオク指定車だけでは売れる量も知れていますから、
石油メーカーはいろいろな付加価値をつけてレギュラーガソリン(以下レギュラー) 指定の車両にも入れてもらおうと考えます。
「清浄剤」によるクリーニング効果も、そのひとつです。
また、「減摩剤」を配合することで、
パワーや燃費の向上を図ったハイオクもあります。
「減摩剤」とは、読んで字のごとく、摩擦を減らす添加剤です。
主にピストンとシリンダー間の摩擦抵抗を減らします。
その結果、ロスが減ってパワーが上がり、
同じ走行条件の場合には、アクセルを開ける量が減って燃費が向上するわけです。
添加剤の働きも含めてハイオクの効果ではありますが、
「清浄剤」がほとんどのメーカーのハイオクに配合されているのに対して、
「減摩剤」を配合しているのは一部の製品のみの状態です。
「ハイオクを入れると燃費が上がる」とは断言できないのが実情なのです。
燃費の判定はすごくむずかしい
ここで、燃費テストに関する私のスタンスを説明しておきます。
質問者さんは燃費でハイオクの効果を実感されたようですが、
この燃費がヒジョーに微妙なんです。
燃費は、アクセルワークはもちろん、坂道が多い少ないといった走行環境、
道路の混雑具合、気温や気圧などにも左右されます。
満タン法では、給油時にガソリンスタンドの店員がどこまでガソリンを入れるか でも、
大きく変わってしまいます。
※満タン法とは、燃料を満タンにしてから次に満タンにするまでの走行距離と、 そのときの給油量をもとに燃費を計測する方法
仕事柄、バイクでもクルマでもいろいろな添加剤や用品類をテストするのですが、
燃費はその効果を判断するための重要な基準のひとつです。
クルマでは精度の高い燃費計が市販されているのでそれを使用していますが、
バ イクではどうしても満タン法に頼らざるを得ません。
満タン法で燃費の変化を調べる場合は、
高速道路を使った往復200km前後のルートを決める。
↓
セルフスタンドで満タンにしてスタート。
高速道路上は状況が許す限り「100km/h」の定速走行。
↓
1往復したらスタンドに戻って満タンにして燃費データを取る。
↓
その場でテスト品を装着あるいは添加。必要に応じて慣らし走行。
↓
慣らし走行した場合は再びスタンドで満タンにしてからスタート。
同じく高速道路上は可能な限り「100km/h」の定速走行。
↓
1往復してスタンドに戻り、満タンにして装着後の燃費データを取る。
天候が変わると差が出てしまうので、
天候の安定した日を選んで1日でこれをやります。
時間に余裕があるときは、その後も日常走行の中で燃費データを取り続け、
装着前に蓄積して来たデータと比較して総合的に判断。
このように、燃費の変化を正確に取ろうとすると、
かなり手間と時間がかかります。
某メーカーから燃費と加速性のアップをうたった新しいハイオクが発売された時 に、ハイオク指定のクルマでテストをしましたが、日常走行の中では変化はあり ませんでした。
メーカー側の宣伝文句も、
「同じスピードなら最大で3%の燃費アップ」とのこと。
研究所のテストでは出る差も「実走行下では誤差のレベル」というのが、
ハイオクの燃費に関する私の判断です。
すべてのハイオクに「減摩剤」が含まれているとは限らない
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元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士
月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す
るパーツや工具、ケミカルにも精通。
パーソナルHP「and-power.com」を運営。











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