オイルフィルターの交換方法は?
オイル交換2回につき1回が基本
オイルフィルターというのは、
エンジンオイルが流れる通路の途中に設けられています。
オイルには混合気の燃焼に伴って発生するカーボンなどの不純物を取り込む働きがありますが、その不純物をこし取るのがオイルフィルターの役目です。
エンジンオイルと同様、走行距離に比例して汚れるため、
定期的な交換が必要となります。
フィルターの交換時期ですが、
「オイル交換2回につき1回」のサイクルが一般的になっています。
交換は古いオイルを排出し、
ドレンボルトを取り付けてから行うのが普通。
オイル交換の手順は、以前解説した
「エンジンオイルの交換方法は?」を参照してください。
オイルフィルターには、
・エンジンの中に組み込まれているインナータイプ
・エンジンの外に取り付けられているカートリッジタイプ
の2種類があります。
それでは、それぞれの交換方法を説明していきましょう。
インナータイプの交換方法
インナータイプは、
文字通りオイルフィルターがクランクケースの中に組み込まれています。
絶対数としては減少傾向にありますが、まだまだ多くの車種で使われています。

その位置はクランクケースの底面であったり、側面であったり、車種によっていろいろです。
円形あるいは円筒形のカバーがあるので分ると思いますが、自信がない場合はショップなどで聞くといいでしょう。
写真は先代の「XJR1300」ですが、
オイルフィルターはクランクケースの左側。
ドライブスプロケットカバーの前に組み込まれています。

下に廃油の受け皿を用意してカバーを外すと、フィルターがカバーにセットされた状態で抜き取れます。
多くの場合、穴の開いた中空のシャフトに、スプリングやワッシャーと一緒にセットされています。
各パーツがどういう順番で取り付けられているか確認しながら、外していきましょう。

パーツクリーナーなどで外したパーツやカバーの汚れを落とし、順番を間違えないように新しいフィルターを組み込みます。
エンジン側の取り付け面の汚れも拭き取ったら、元通りに組み付けて作業完了です。
作業に特殊な工具は必要ありませんが、ボルトの周囲が込み合っているケースが多いので、車載工具では厳しいでしょう。
正確な作業のためにも、しっかりした工具で作業することをオススメします。
なお、50〜250ccクラスの単気筒エンジン車の中には、
目の細かい金属の網をフィルター代わりにしているモデルもあります。
その場合は網を清掃するだけで交換はしません。
カートリッジタイプの交換方法
カートリッジタイプは、オイルフィルターそのものがひとつのパーツとして完結しており、
クランクケースに直接ネジ込まれています。

構造がシンプルで脱着も簡単なことから、設計の新しいエンジンでは、ほぼ100%がカートリッジタイプとなっています。
カートリッジタイプの脱着には、オイルフィルターレンチと呼ばれる専用工具が必要になります。

オイルフィルターレンチにはいくつか種類がありますが、写真のようなラチェットレンチを組み合わせるタイプが融通が利いてオススメ。
ある程度のフィルターサイズに使える、「アジャスタブルタイプ」ならなお便利です。
2,000円前後で手に入りますから、個人で持っていてもいいでしょう。

下に受け皿を用意してから、 フィルターレンチをオイルフィルターの頭にかぶせて緩めます。
1〜2回転ほど緩めたら、あとは手で回せます。
フィルターを外したらエンジン側の取り付け面の汚れを拭き取り、新しいフィルターのパッキン部分に新しいエンジンオイルを少量塗っておきます。

オイルを塗るのは、取り付け時にパッキンがねじれて切れるのを防ぐため。
最近はあらかじめグリースが薄く塗られているフィルターもありますが、取り付け前にオイルを塗る習慣をつけた方が間違いが無いでしょう。

取り付けは素手でネジ込んでいき、パッキンが取り付け面に触れたところから、1回転ぐらい締め付けます。
締め付けトルクは1〜2kg-mぐらいですが、 素手でギュッと締め付けるぐらいでちょうどいいトルクになります。
インナータイプでもそうですが、作業完了後オイルを入れてエンジンを始動し、接合面からオイルが漏れないことを確認して作業完了です。
気になる費用ですが、パーツ代は、
インナータイプが500〜1,000円
カートリッジタイプが1,000〜1,500円
ぐらいです。
交換工賃は1,000円見当ですが、オイルとフィルターを購入すれば工賃はサービスしてくれるショップが多いようです。
逆にマフラーを交換したりしていて余計な手間がかかる場合は、
プラスαの工賃を請求されることもあります。
事前に確認しておきましょう。
オイルフィルターには2種類ある
オイルとフィルターを購入すれば、工賃をサービスしてくれるショップも多い
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元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士
月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す
るパーツや工具、ケミカルにも精通。
パーソナルHP「and-power.com」を運営。











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