今週の相談

スクーターのギアオイル注入口の場所は?

まさおさん スズキ レッツ/ヤマハ ギア
ギアオイル交換についての質問です。古いオイルを排出するドレンボルトはすぐに判りましたが、新しいオイルを入れる注入口がどうしても見つかりません。また、リアタイヤを外してブレーキの整備をしたいのですが、リアタイヤそのものを外すことができません。この2点についてアドバイスをお願いします。
安藤先生の答え

フィラーキャップがあるのは少数派

スクーターには、エンジンの潤滑を担う「エンジンオイル」のほかに、
リアホイールの回転軸のギアを潤滑するための「ギアオイル」が使われています。

ギアオイルは、エンジンオイルほど過酷な状況にはさらされていませんが、
ギアから出た金属粉が混入して徐々に劣化するので、
走行1万kmに1回ぐらいのペースで交換してやりたいものです。

交換は、ドレンボルトを外して古いオイルを排出し、
注入口から新しいオイルを入れるだけです。

それほど頻度の高い作業ではないので、
あまりメンテナンス性は考えられていません。

ごく一部のモデルを除いては、
ミッションケースのカバーを取り外さないと交換できません。

またドレンボルトや注入口も、
一般的なオートバイのように場所や形状が判りやすいようにはなっていません。

質問者の方は、ドレンボルトはすぐに見つかったが、
注入口が判らないということ。

おそらく通常のオートバイのようなツマミのあるキャップを探していたのではな いかと推察しますが、注入口にそういったキャップが使われているケースは稀な んです。

ドレンボルトの5〜6cm上に、パッキンの挟まった、
もう少し小さいサイズのボルトがないでしょうか?

それが注入口のキャップです。

そのボルトを外した穴から、先端の細いビニール製のオイルさしなどを使って、
新しいギアオイルを注入します。

車体を直立させた状態で、
その穴からオイルがタラ〜リとあふれて来るところまで入れたら適量です。

試してみてください。

ギアオイルの交換時は、ベルトやプーリーにオイルが付着しないように、
くれぐれも注意してください。

オイルを付着させてしまうと、ベルトとプーリーがスリップして、
発進加速に悪影響が出てしまうことがあります。

マフラーを外す必要がある

次にスクーターのリアタイヤの取り外しですが、
ホイールを固定しているボルトを外してホイールを抜こうとすると、
マフラーに当たって外せないのではありませんか?

スクーターのリアホイールは、原則として、
先にマフラーを外してからでないと取り外すことができません。

マフラーをエンジンとの接続部分から丸ごと取り外してから、
チャレンジしてみてください。

マフラーを取り外した場合、厳密にはエンジンとの接続部に使われているガスケッ トを交換する必要があります。

しかし現実には、1〜2回は再使用できます。

排気漏れが心配な場合は、
スリーボンド(企業名)の「1212(商品名)」や、
信越化学(企業名)の「KE45(商品名)」といった、
耐熱性に優れる液体パッキンを塗ってから組むといいでしょう。

液体パッキンは、バイク用品店の工具類の販売コーナーで、
1回で使い切る程度の小さなチューブに小分けしたものが数百円で手に入ります。

今回の処方箋
ドレンボルトの数cm上に注入口のボルトがあるケースが多い
交換時にオイルがベルトやプーリーに付着しないように注意
マフラーを外さないとリアタイヤは外れない
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安藤佳正

安藤佳正

プロフィール

元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士

月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す るパーツや工具、ケミカルにも精通。 パーソナルHP「and-power.com」を運営。