今週の相談

停車時にガソリンのにおいがする…、原因は?

気になる奇さん カワサキ ZZR1400
信号などで停車した際、ときどきガソリンのにおいがするので気になっています。点検の際にそれを伝えたところ、「特に異常は無い。給油時に少しガソリンがあふれて、においがするのでは?」とのことでした。それ以降、給油量にも注意しているのですが、やはりときどきガソリンのにおいがします。一度きちんと見てもらったほうが良いでしょうか?
安藤先生の答え

ホース類の接続部をチェック

ガソリンのにおい、
確かに気になりますね。

ホース抜けやジョイント部分の緩みなど、
ガソリンが漏れるリスクはどんなバイクでも常にあります。

ガソリンに圧力をかけて送り込む、
フューエルインジェクション車ではなおさらです。

しかし、質問者さんの乗っている「ZZR1400」といえばまだまだ新車の領域。
ホースが劣化することはまず考えられません。

加えてショップで点検を受けて、異常が無いことも確認しているとのこと。

ガソリン臭がするのが「ときどき」ということまで考え合わせると、
少なくともダラダラ漏れていることは無さそうです。

もしタラタラ漏れているようなら、
とても「ときどき」というレベルでは収まりません。


タンクキャップには穴が開いている

では、何がガソリン臭の原因になっているのか。

おそらくタンクキャップのブリーザー(外部と通じる小さな空気穴)から、
においが出ているのではないかと思います。

燃料タンクは、キャップを閉めることで完全に密閉されてしまうとガソリンが流れ落ちなくなってしまいますから、外部と通じる小さな空気穴(ブリーザー)が設けられています。

レーサーレプリカ全盛期には、ロードレーサーを真似て燃料タンク上面の前端にわざわざブリーザーパイプを取り付けたモデルもありました。

大部分のモデルには、タンクキャップに人知れずブリーザーが取り付けられています。

ブリーザーの目的は、ガソリンがスムーズにキャブレターやインジェクションに流れるように、ガソリンが減るに従ってタンクの中に空気を入れることです。

また、ガソリンが膨張してタンクの内圧が上がったときに、
空気を逃がす役目も担っています。

この空気を逃す時に、ガソリンのにおいがしていると考えられます。

ガソリンが膨張するいちばんの原因は、熱です。

「ZZR1400」のエンジンの発熱量は相当なものですから、エンジンの熱気でガソリンタンクが温められ、ガソリンが膨張することは容易に想像できるでしょう。

ブレーキをかけてバイクを止めると、タンクの中でガソリンが前後にチャポンチャポン動きますが、これもガソリンを膨張させる要因です。

質問に「信号などで停車した際に」とありますが、
まさにこのときがタンクの内圧がいちばん上がるときなんですね。

ブリーザーからの、内圧の放出であればそのままでも心配ありません。

気になる火災も、近くで煙草を吸う程度の火気ならまず問題ありません。
しかし、あえて裸火を近づけるようなことは絶対に避けてください。


今回の処方箋
ガソリンが漏れていたら、においは“ときどき”では済まない
ガソリン臭の元は、タンクキャップのブリーザーからの可能性が大
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • BuzzurlにブックマークBuzzurlブックマーク数
  • [clip!]この記事をクリップ!
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント

コメントはまだありません。

name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment
Cookieに登録

※コメントは管理者の承認後に表示されます。

何でも相談「バイクの保健室」の最新号がいち早く読める
車のまぐまぐ!の登録(無料)はこちら→メールアドレス 規約に同意して
回答者
安藤佳正

安藤佳正

プロフィール

元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士

月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す るパーツや工具、ケミカルにも精通。 パーソナルHP「and-power.com」を運営。