ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違いは?
絶対性能はラジアルが勝るが…
ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違いは、その内部構造です。
タイヤは、ナイロンやスチール製の線材(コードと呼ぶ)を平行に並べ、
それを薄いゴムで覆った「カーカス」という素材が基本骨格を成しています。
このカーカスを並べる際に、
コードの並びをどうするかによって、ラジアルとバイアスに分かれます。
ラジアルは、コードの並びがタイヤの回転方向と直角。
バイアスは、タイヤの回転方向に対して30〜40度の角度をつけて重ね合わせています。
タイヤサイズ表記(例:120/70ZR17)の中にある、
「R」がラジアルの証です。
ラジアルは構造上、タイヤ表面(トレッド面と呼ぶ)の剛性が高くなるため、同じ耐久性でよければバイアスよりもソフトな、グリップの良いゴムを使うことができます。
逆にバイアスと同じグリップ力でよければ、
ゴムを硬めにして耐久性を高めることができます。
また、高速耐久性の向上やクセのない安定したハンドリングの実現にも貢献しています。
一方のバイアスは、タイヤ全体に柔軟性があるため乗り心地が良く、
グリップ感がつかみやすいのが利点。
価格が安いのも特徴です。
タイヤとしての絶対性能はラジアルが圧倒的に優れていますが、「そこまでのグリップ力は必要ない」「乗り心地やコストを重視したい」という声を中心に、バイアスもまだまだ使われています。
実用上は問題ない
ラジアル指定のバイクにバイアスを履いた場合のデメリット。
実は15年ほど前に「CBR250RR」で試したことがあるのですが、
特に問題は感じませんでした。
当然絶対的なグリップ力は落ちますし、コーナー進入でラジアルと同じ感覚でバイクをスパッと寝かせると、タイヤがひしゃげる感覚が伝わって来ます。
サーキットを走ればもっとネガティブな部分が露呈するかもしれませんが、少なくとも、高速道路も含めた一般公道で感じたのはその点だけ。
危険を感じるような問題点は見られませんでした。
もちろんメーカー指定のラジアルを履くに越したことはありませんが、予算が無くて溝の減ったタイヤで乗り続けるよりは、バイアスでも溝のあるタイヤに履き替えた方がはるかに安全です。
バイアス指定のバイクにラジアルを履かせた場合も、
同様に問題ないでしょう。
タイヤのグリップ力が上がる分だけサスペンションや車体に負担がかかりますが、そもそもバイアス指定のバイクでその領域まで攻める人がいるかどうか。
実用上まったく問題ないだけでなく、
タイヤの耐久性向上、燃費向上といったメリットも望めます。
「基本的にはメーカー指定に従うべきだが、事情によってラジアルとバイアスを履き替えたとしても、一般公道を走るレベルで危険を伴うほどの問題は出ない」というのが私のスタンスです。
操縦フィーリングが変化する可能性がある
一般公道において危険を伴うような問題は出ない
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元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士
月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す
るパーツや工具、ケミカルにも精通。
パーソナルHP「and-power.com」を運営。











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