鋳鉄製ブレーキローターのサビ対策は?
一歩先を行くブレーキチューンの主役
ブレーキの効きを良くするためのチューニングと言えば、
ブレーキパッドとブレーキホースの交換が定番です。
さらにもう1ランクアップを考えたときに候補に挙がるのが、
ノーマルのステンレス製ブレーキローターから鋳鉄製ブレーキローターへの交換です。
同時に、ローター径を大きくする場合もあります。
鋳鉄とは、ドロドロに溶かした鉄を型に流し込んで造る製造方法のこと。
実は市販車のほとんどに使われているステンレス製ローターも、ドロドロに溶かしたステンレス鋼を型に流し込んで作られていますし、ステンレスそのものも鉄の仲間です。
違いは、ステンレス製には、
サビないように鉄にニッケルやクロムを一定量以上混ぜていることだけです。
鋳鉄製ローターは珍しいものでも新しいものでもなく、
今もクルマではよく使われています。

鉄以外の素材の含有量によって特性が違ってくるのですが、鋳鉄はステンレスに比べると総じて軟らかいため、ブレーキパッドの食い付きが良く、微妙なコントロールもしやすいと言われています。
その反面、1日、2日置いておくだけで真っ赤になってしまうほどサビやすく、ステンレスに比べてローターそのものの減りも早くなります。
これが、バイクに鋳鉄製ローターがなかなか採用されない大きな要因です。
耐熱塗料を筆塗りする
前述のように、鉄が素の状態で外気にさらされている鋳鉄製ローターには、
サビはつきものです。
サビが発生しても、
何年も放置するのでなければ深くまで腐食することはありません。
私自身はあまり気にならないのですが、
「何とかしたい」と思う方もいるでしょう。
おすすめの対策は、高温下でも焼け落ちない耐熱塗料を塗ることです。
バイク用品ショップあるいはホームセンターの塗料売り場にいけば、
いろいろ手に入ります。
ひと口に耐熱塗料といっても特性はいろいろ。
購入時はパッケージをよく読んで、
耐熱温度が最低でも400℃以上のものを選びましょう。
色は好みで選んで構いません。
これを、走ってもサビの落ちない部分に筆で塗ります。
スプレータイプの耐熱塗料しか手に入らなかった場合は、
適当な容器にスプレーして塗料を溜め、それを筆で塗ります。
塗る前には必ずサビを落とし、
アルコールやパーツクリーナーを含ませたウエスで油分を拭き取ってから始めましょう。
塗料のローター表面への付着を心配されていますが、スプレーを直接吹いたりせず、筆で塗るレベルで少々はみ出すぐらいならば、ローター表面に付着しても全く問題ありません。
サビの残る部分に耐熱塗料を塗る
スプレー式耐熱塗料は直接吹かない
トラックバックはまだありません。
- この記事に対するTrackBackのURL
コメントはまだありません。
元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士
月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す
るパーツや工具、ケミカルにも精通。
パーソナルHP「and-power.com」を運営。











※コメントは管理者の承認後に表示されます。