バッテリーから電源を取る方法は?
電源の取り出しは難しくない
走行中にオーディオを楽しんでいるユーザー。
スクーターを中心に着実に増えているようです。
私個人としては注意力が散漫になりそうで好きではないのですが、
これも時代の流れでしょう。
メーカーのオプション設定や標準装着車も出始めました。
携帯電話の充電等に使用できるアクセサリーソケットの標準装備も、
スクーターを中心に増えていますね。
さて、そういった電装品を使うための電源を取り出す方法ですが、
取り出しそのものは難しくありません。
バッテリーのプラスターミナルとマイナスターミナルに配線をつなぎ、
それをオーディオの電源に接続すれば作動します。
マイナス側の配線は直接バッテリーから引かず、
ボディアースさせても大丈夫です。
カー用品店やバイク用品店のメンテナンス系コーナーに出かけてみてください。
アクセサリーソケットを設置したいのなら、
プラスとマイナスの配線がつながったソケットが単体で売られています。
ヒューズボックス内のヒューズと差し替えるだけで、
簡単にプラス電源が取り出せる配線も売られています。
いずれも実勢価格で数百円から千円程度です。
ただし、電気系の加工には、
どんな小さな作業でも必ず守らなければいけないことがあります。
まったくのシロウトさんでは少々不安
家庭用に比べればバイクの電装系は電圧も電流もはるかに低いのですが、それでも作業をミスるとヒューズが繰り返し切れたり、電装品を壊したり、配線がこげたり、最悪の場合は火災に至ることもあります。
まず、プラスとマイナスの配線を絶対に間違えないこと。
・赤い配線がプラス側
・黒い配線がマイナス側
というのが電装系の約束事になっています。
次に、各部の接続は専用の端子や工具を使って確実につなぐこと。
バッテリーのターミナルと配線の接続には、
丸型やクワ型の端子が必要になります。
また、端子と配線の接続には、
専用のクリンパー(電工ペンチ)が必要になります。
「むき出しの配線をターミナルにグルグル巻く」といった、
子どもの頃に組み立てたプラモデルのモーターのような接続は厳禁です。
それ以外にも、
・取り付ける電装品の消費電力に合わせて、配線の太さを選ぶ
・接続部分に水がかからないように、配線の取り回しを考えたり防水対策を施す
・配線が(可動部に触れたり挟まったりして)損傷しないように、配線の取り回しを考えたり保護対策を施す
・配線が損傷するなどして万が一ショート(短絡)が発生した場合に備えて、途中にヒューズを設置する
といった注意が必要になります。
さらに、無事に電源が取り出せたとして、
その後には電装品の取り付けの問題が出て来ます。
アクセサリーソケットならばシート下のちょっとしたスペースに置くことも可能ですが、
オーディオとなると本体やスピーカーの設置場所を確保しなければいけません。
仮に質問者さんが乗られているVTRに装着することを考えた場合、車体後部にリアキャリアとトップボックスを設置しない限り、汎用オーディオの装着は不可能。
ホンダアクセスから「CB1300スーパーフォア」や「CB400スーパーフォア」用に市販されているオーディオキットを流用するのが現実的と思われますが、現場合わせでの装着になるので、トータルで60,000円前後かかってしまうのではないかと推察されます。
冒頭に「ボディアース」という言葉を使いましたが、実はこれ、私が電装系加工のアドバスをする際に、その人の知識を知るひとつの目安にしている言葉なんです。
「ボディアース」とは、(クルマやバイクの)フレームやエンジンがマイナス配線の代わりになっていて、電装品の近くの金属部分にマイナス側の配線を接続すれば、わざわざバッテリーのマイナスターミナルまで引っ張る必要がないことを指します。
「ボディアース」と聞いて、すぐにその意味と作業方法が分れば問題ないのですが、そうでなければ電装系に詳しい人に教えてもらいながら作業するか、ショップに任せた方が間違いがないでしょう。
確実な防水対策、ショート対策が必要
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元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士
月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す
るパーツや工具、ケミカルにも精通。
パーソナルHP「and-power.com」を運営。











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