今週の相談

ウインカーの交換・配線変更をしたい

s-slasherさん ホンダ シャドウスラッシャー400(2003年式)
ウインカーを自分で交換しようと思っています。リヤは純正の12V15W(シングル球)から、社外品の12V15W(シングル球)へ交換する予定です。なので、配線を差し替えるだけで簡単に交換できると認識しています。問題はフロントで、純正の12V15/5W(ダブル球)から、社外品の12V15W(シングル球)に交換予定です。この場合は、配線をどのように接続したらいいのでしょう?
安藤先生の答え

車幅灯を兼ねたフロントウインカー

読まれる方に分かりやすいように話をまとめます。

交換するのはバルブを含めたウインカー本体。

『シャドウスラッシャー400』の場合、リアウインカーは方向指示器としての機能しかなく、
フロントウインカーは車幅灯と方向指示器を兼ねている。

ウインカー交換後は、
フロントは車幅灯機能を潰して方向指示器としてだけ使う。

リアはプラスとマイナスの配線が1本ずつなので、
それを差し替えるだけで簡単に交換できそう。

フロントは車幅灯があるため配線の数が多く、
どの線を接続し、どの線を残していいのか分からない。

ということだと判断して話を進めましょう。

質問中に「シングル球」「ダブル球」とありますが、
正式には「シングルフィラメント球」「ダブルフィラメント球」と呼びます。

ちなみにこの写真は、バイクやクルマに使われている各種電球。

底部に突起が2つある右端のバルブが、 質問にある車幅灯とウインカーを兼ねたダブルフィラメント球。

尾灯とストップランプを兼ねたテールランプのバルブにも使われていますが、
シングルフィラメント球とは互換性がありませんから注意してください。


テスターで配線を探す

本題に入る前に、交換にあたっての基本的な話をしておきましょう。

通常、ウインカーには配線が2本つながっています。
言うまでもなく1本がプラスで、もう1本がマイナスです。

マイナスの配線はそのままバッテリーにつながるのではなく、 どこかで車体にアースされています。

物によっては、ウインカーボディそのものがマイナス配線を兼ねており、 フレームのシートレールにウインカーをボルト固定することでアースをとるタイプがあります。

配線が1本しか出ていない市販ウインカーは、
この方式を取っていると考えていいでしょう。

その場合、ウインカーをシートカウルなどの樹脂パーツに固定したのでは
アースになりません。

どうしても樹脂パーツに固定する場合は、別途ウインカーボディの金属部分とフレームの金属部分をつなぐ配線を引かなければいけません。

交換・装着した電装部品が正しく作動しない場合、
原因の多くが「アース不良」にあることを覚えておいてください。


では、本題に入りましょう。

ダブルフィラメント球の場合、
車体側には配線が2本ないしは3本あるはずです。

2本の場合は両方ともプラス。
3本の場合は2本がプラス、1本がマイナスです。

先にも触れたように、ダブルフィラメントで配線が2本の場合は、
ウインカー本体を取り付ける部分がアースになっていると考えていいでしょう。

加えて、これは電装部品装着の約束事なのですが、配線の接続に使われているギボシやカプラーといったコネクターは、電気の流れて来る側がメスになっています。

ウインカーの場合、電気が流れて来るのは
バッテリーが取り付けられている車体側の配線になります。

仮に車体側の配線が3本あった場合、メスの端子が使われているのがプラス、
オスの端子が使われているのがマイナスになります。

この約束事を知っていれば、
プラスとマイナスは簡単に区別がつきますね。

次に、プラス側の配線2本のうち、どちらが車幅灯の配線で、 どちらがウインカーの配線なのか区別をつけなくてはいけません。

これには、テスターという測定機器を使うのが一般的かつ確実です。


テスターの測定ダイヤルを「DC」モードもしくは「導通」モードにして、プラス側(赤)のプローブを配線の端子に、マイナス側(黒)のプローブをフレームの金属部分に接触させます。

そして、イグニッションスイッチをオンにしたとき(またはエンジンをかけたとき)に、
12Vの電圧がかかる(または導通がある)端子が車幅灯の配線です。

ウインカースイッチを作動させたときに、断続的に12Vの電圧がかかる(または導通がある)端子がウインカーの配線ということになります。

テスターが無い場合は、プラス側の配線を1本ずつ抜いて同様に試してみると、
どちらがどの配線か分かります。

ただ、確実な作業と今後の使用頻度を考えると、
テスターを買ってしまっても絶対に無駄にはなりません。

ちなみに、写真左側はデジタルタイプのマルチテスターで、
右側は導通チェックができる簡易型のテスター。

どちらもホームセンターで購入可能で、
前者が5,000円前後、後者が2,000円前後です。

こうしてウインカースイッチと連動する配線を見つけたら、そこにウインカーのプラス配線を接続し、マイナス側は配線に接続するかボディアースすれば作業完了です。

残った車幅灯のプラス配線は、水がかかったり車体の金属部分に触れないよう、
ビニールテープなどで確実に絶縁処理しておきましょう。

今回の処方箋
ウインカースイッチONで、12Vが流れる配線を探す
確実な作業にはテスターが不可欠
残った配線の絶縁を確実に
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安藤佳正

安藤佳正

プロフィール

元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士

月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す るパーツや工具、ケミカルにも精通。 パーソナルHP「and-power.com」を運営。