今週の相談

空冷なのにエンジンが暖まるとファンが回るような音がする

xjr_4rさん ヤマハ XJR400
1993年式のヤマハ『XJR400』に乗っています。エンジンが暖まるとエンジンからファンが回るような音が聞こえてこえてきます。エンジン回転に関係なく一定です。これは何の音なのでしょうか?
安藤先生の答え

空冷エンジンでファン?

実際に耳にしても、
その原因を探るには時間のかかる「異音」。

増してや、聞いていない音の原因を探るのは至難の業です。

今回の答えは、質問文からの情報と私の経験をベースにした予測になります。

実際に調べてみるとまったく違う原因だった、
ということもあり得ますので、あらかじめご了承ください。

さて、「エンジンが暖まるとファンが回るような音がする」とのこと。

ヤマハ『XJR400』は空冷エンジンですから、
ファン(冷却ファン)の音がするわけがありません。

具体的にどのような音がするのか質問には書かれていませんが、ファンが回る音といえば一般的には「ブォー」とか「フォー」、「ブーン」といった連続音です。

加えて、「エンジン回転数に関係なく一定」ということは、
エンジン内部の音ではないと推察されます。

エンジンが暖まると出る。ファンのような音。

エンジン内部からの音ではない…。


タンクキャップから出ていないか

私が推測したのは、
燃料タンクキャップのブリーザー音です。

燃料タンクキャップには、
空気が行き来する小さなブリーザー穴が開いています。

この穴の目的は、ガソリンの減少に伴ってタンク内が負圧状態になり、
キャブレターやインジェクションにガソリンがスムーズに流れなくなるのを防ぐこと。


したがって、タンクの中に空気を取り入れることがいちばんの目的なのですが、同時にタンク内の圧力が上昇したときに、それを逃がす役目も果たしています。

タンク内の圧力上昇は、エンジンの熱がタンクに伝わったり、太陽光がタンクに当たるなどして温度が上がり、中のガソリンが膨張することで発生します。

クルマの場合は、この内圧を専用のパイプを通してキャニスターというパーツに導き、そこを通して外気に放出する構造になっていますが、バイクの場合はほとんどがタンクキャップのブリーザー穴から直接大気に放出されます。

このとき「ブー」といった類の音が出る車両が少なからずあります。

これは私の経験則ですが、
ヤマハ車はその音が大きいモデルが多いように思います。

試しにその音が出ているときに、
タンクキャップを開けて内圧を逃がしてみてください。

それで音が収まれば、ブリーザー音に間違いありません。

また、そうであればトラブルではありませんから、
そのままにしておいて問題ありません。

もしそれでも音が収まらないようであれば、
症状が出ているときにショップに相談することをお勧めします。


今回の処方箋
タンクキャップのブリーザー音では?
音が出たらキャップを開けてみる
止まらなければショップでチェックを
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回答者
安藤佳正

安藤佳正

プロフィール

元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士

月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す るパーツや工具、ケミカルにも精通。 パーソナルHP「and-power.com」を運営。