今週の相談

ミニバイクは毎日エンジンをかけないとダメ?

池内さん
ミニバイクは、毎日あるいは2〜3日ごとにエンジンをかけないとダメになりますか?エンジンがかからなくなってしまうでしょうか?
安藤先生の答え

どこから出て来た話なのか…

メンテナンスに絡むものから走り方まで、
昔から仲間内で語り継がれている定説があります。

例えば、エンジンを止める前にアクセルを吹かす人がいます。

これは、かつてバイクの点火系が弱かった時代には意味のあった行為なのですが、
現在ではガソリンの無駄遣いでしかありません。

新車時のならし運転も、今やメーカー側は不要と言っていますが、「最初の100kmは3,000回転まで。そこから100kmごとに1,000回転ずつ上げていく」といった話を聞きます。

オイルの交換サイクルにしてもそう。

メーカー指定は5,000km前後が普通ですが、「3,000kmごとがベスト」、
「高性能モデルは1,000kmごとに交換しなきゃダメ」といった話を耳にします。

ケースバイケースで、意味のある場合もあるのですが、
私の経験則では大抵は『噂話』の範囲を超えていません。

質問の「ミニバイクは毎日あるいは2〜3日ごとにエンジンをかけないといけない」という説も、
私は初めて聞きました。

短時間のエンジン始動は逆効果

エンジンをかけないまま、
長い時間放置することで悪影響が出る可能性のあるのは以下の2つです。

(1)エンジン内部の金属集摺動面の油膜が切れる、あるいは薄くなって、
   次にエンジンを始動したときにキズがつく可能性があること

(2)バッテリーあがり

しかし、それがリアルに問題になるのは、
数ヵ月エンジンをかけなかった場合のこと。

少なくとも2〜3日エンジンをかけないことで起きることはあり得ません。

仮に2〜3日でバッテリーが上がったとしたら、
それはバッテリーの寿命です。


話をミニバイクに絞ると、大型車に比べて容量が小さいので、バッテリーがあがる確率は高くなりますが、それでも劣化していないバッテリーが1週間や2週間であがることは考えられません。

「エンジンがかからなくなってしまう」、うんぬんの話も同じです。

それにとらわれて、5分、10分エンジンをかけると、逆にエンジンオイルに水分が混入したり、マフラーに水分が溜まって悪影響を及ぼす可能性が出て来ます。

一般論として、1週間に1回ぐらいのペースで普通に乗っていれば、
あとの日は何もせずに止めておいてもまったく問題はないでしょう。

今回の処方箋
合理的な裏付けはない
一般的には週に1回走れば問題ない
短時間のエンジン始動は逆効果
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回答者
安藤佳正

安藤佳正

プロフィール

元MFJロードレース国内A級 国家三級二輪整備士

月刊「オートバイ」を中心に20年以上のキャリアを持つバイクジャーナリスト。
特にメカニズムやメンテナンス、チューニングを得意分野とし、それに付随す るパーツや工具、ケミカルにも精通。 パーソナルHP「and-power.com」を運営。