ワックスのメリットとデメリットは?
洗車をしたらワックスがけ。それを当たり前のようにみなさんやっていますが、雨上がりに車を見ると、ワックスの良く効いた車はいつまでも水滴が玉になってボディー上に残っています。一方、ワックスの効いていない車は、水を弾くことはありませんが水滴が玉にならない分、早くボディーが乾きます。「車体表面の水分を早く除去する」と言うことを考えると、ワックスをかけない方が良いような気もします。ワックスの功罪について教えてください。
カーズさんの答え
ワックスとひとことで言っても、いろいろな種類があります。
ひとつの大きな分け方として、「カルナバロウを主成分としたもの」と「化学合成のワックス分を主成分としたもの」とに分けられます。
私自身は、ワックスを使う場合に、
化学合成のものをおすすめすることはありません。
化学合成のものについては詳しくないことをご承知いただき、
話を進めさせていただきたいと思います。
ワックスの功罪ということですが、
まず「何のためにワックスをかけるのか?」ということを明確にしておかなければなりません。
ワックスがけは、車の塗装を日射(おもに紫外線)・ほこり・大気中の有害物質・塩分などから守り、劣化を進行させないために行います。
つまり、カルナバワックスはカルナバロウという成分の特性を利用してロウの皮膜を車体に作り上げ、外敵から車を守ってくれているわけです。
これはワックスの利点ですね。
しかし、ワックスは皮膜化されても永久的なものではありません。
非常に薄い皮膜ですので、摩擦で少しづつはがれていきますし、
何より温度によって皮膜の寿命は変わってきます。
ワックスの種類によっても変わりますが、
ワックスと呼ばれるものは60度から70度の温度で完全に溶け出してしまいます。
思い浮かべてください。
夏のじりじりとするような暑い日に、
突然の雷とバケツをひっくり返したかのような夕立…。
よくみなさんも遭遇する光景ではないでしょうか。
こんな時には、ワックスはその多くが流されてしまうということを、
容易に想像がつくのではないでしょうか?
そしてこのワックスの成分は、流れ落ちたからといって浄化槽や分離槽に流れるわけではなく、雨水と一緒に何の処理もされず河川へと流れていきます。
私がカルナバワックスを推薦するのは、この流れ出て行く油分が自然に近いカルナバでもまったく影響がないとは言い切れないのに、人工的に造られた分解されない油分であるとき、その影響は大きいのではないかと思うからです。
これがワックスの欠点のひとつであることは、
間違いないのではないでしょうか。
また、質問者さんが指摘されているように、一般的なワックスでは雨が降った後ボディに水滴が残りやすく、これが乾燥する過程でウォータースポットと呼ばれる斑点状の模様を残しやすいという点もあります。
この傾向は若干ですが、
カルナバよりは合成ワックスの方が出現しやすいように私は感じます。
ただ、何も保護をしないということは有害物質の直撃を受けかねませんので、
避けたほうがいいとは思います。
また、多くのワックスは、誤って凸凹のある樹脂部分に塗りこみスポンジがか
かってしまうと、白く残ってしまうことがあります。
この点も、その後の見栄えを悪くするデメリットですね。
このように色々な欠点を持つワックスですが、
依然としてなくなるということはありませんし、一部のものは時代を超えて使われています。
これは良質のワックスが、人に対しても、環境に対しても、もちろん使い勝手においても、
一定のレベルを超えたものでありかつバランスが良いからにほかなりません。
みなさんも連綿として続いているワックスを、
一度お試しになってみてはいかがですか?
思ったより簡単に、そして効果的に使えるかもしれません。
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