42 長いこと店頭に置いてあるクルマ

ぼく、亀井タケノリは、初めてのマイカー購入のため、
クミコとマサノリを連れて中古車販売店に来ている。
クミコとの楽しいドライブのためにも、なんとしてもいいクルマを探さなくては。


「あれ?このクルマってたしか…」


ボクは見覚えのある1台のクルマの前で立ち止まった。

よく見るとそれは、3ヶ月ほど前にこの店に来た際、
ちょっと気になっていたクルマだった。

その時は予算の関係で見送ったのだが、
どうやらまだ売れずに置いてあるようだ。
しかも、値段が以前見たときよりも安くなっている。


「きっと売れ残っちゃってるんだろうね」


クミコは哀れむような目でそのクルマを見つめる。


「クミコも売れ残らなきゃいいけどな、ハハハハ」


マサノリがまた余計なことを言う。
そんなことを言えば、この後どんな目に遭うかわかってるだろうに…。

…ボクもノドまで出かかったけど。


わりと長いこと店頭に置いてあるクルマ。
こういうクルマは「買い」だろうか、「見送り」だろうか?

さてここは…。

亀井タケノリ
亀井タケノリ
主人公。普段は気弱だが、ムキになると人格が変わる悪癖を見せる。
クミコ
クミコ
タケノリの彼女。車に関してはまったくの素人。かなりの格闘技通。
マサノリ
マサノリ
タケノリの友人。車に関する知識は豊富だが、いかせん空気が読めない。
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