58 タイヤの溝は十分あるけど…。

ぼく、亀井タケノリは、初めてのマイカー購入のため、
クミコとマサノリを連れて中古車販売店に来ている。
クミコとの楽しいドライブのためにも、なんとしてもいいクルマを探さなくては。


ボクは今、また気になるクルマを見つけたところだ。
値段も手頃だし、状態もなかなか。

「タケノリ、タイヤもちゃんと見ておけよ」

確かにと思い、ボクはマサノリと一緒にタイヤをチェックし始めた。

「見た感じ、まだかなり山はありそうだな」

4輪全てをひととおり見終えたマサノリが言う。

「うん、大丈夫だよな多分」

ボクも確認したが、十分に溝は残っているように見える。

「でも油断しない方がいいぞ。運転の仕方ひとつでタイヤはすぐ磨り減るんだから。
クミコに会ってからのお前の磨り減りっぷりも相当ひどいけどな」

…否定できないところがツライところだ。


タイヤを確認したが、溝はまだ十分にありそう。問題ないとは思うのだが、
マサノリの「油断しない方がいい」という言葉がちょっとひっかかる…。
これで本当に大丈夫だろうか?

さてここは…。

亀井タケノリ
亀井タケノリ
主人公。普段は気弱だが、ムキになると人格が変わる悪癖を見せる。
クミコ
クミコ
タケノリの彼女。車に関してはまったくの素人。かなりの格闘技通。
マサノリ
マサノリ
タケノリの友人。車に関する知識は豊富だが、いかせん空気が読めない。
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