8.オイルランプが点滅したら?

エンジンオイルのメンテを忘れたために、オイル切れの警報ランプが点灯した時の処置を教えてください。(遊楽)

みかみ先生からのお答え

遊楽さん、ご質問ありがとうございます。普通、オイルの警告灯が付いたら「オイルが減ったな」と考えて、オイルの補充やオイル交換をしますが、まずそれ以外の緊急事態もありうることを知っておいて下さい。そもそもオイルの警告灯はオイルの量が減ったことを警告するものではなく、オイルの油圧が下がったことを警告するランプなのです。

オイルは、エンジン下部のオイルパンの中にあります。オイルパンのオイルをポンプで吸い上げ、エンジン各部に送り出します。この送り出すときの圧力(油圧)が正常かどうか測り、異常に下がったときに警告を出すのが、オイルの警告灯です。つまりオイルの警告灯が点くと、エンジンにオイルが正しく送り出されていないという、緊急事態なのです。このまま走りつづけると、エンジンを破損することもありますので、ただちに処置を施す必要があります。

さて、この警告灯が点灯する最も多い原因は、オイル量の減少です。オイルポンプで吸い上げることができなくなり、油圧が上がらず警告灯が点きます。警告灯が走行中に点いたり消えたりするほとんどの場合はオイルの減少でしょう。

また、警告灯が突然点いたままになったら、オイルの減少ではなくオイルポンプの故障、激しいオイル漏れなどを考えなくてはいけません。このような場合はどちらにしても、このまま走ることはやめたほうが良いでしょう。

まずエンジンを止め、ボンネットを開け、オイルゲージを抜き、先端をウエスかティッシュペーパーでふき取り、オイルゲージを奥までしっかり差し込みます。もう一度ゲージを抜き、先端のオイルの付着が、EとFの間にあるかどうか見ます。

1)オイルの量が正常(EとFの間にある)なのに、警告灯が点いたら重大な故障の可能性があります。車を動かさないで、ディーラーに電話しましょう。「オイルはあるのに、警告灯が点くんですが、どうすればいいでしょう」と相談してください。

2)ゲージの先端にオイルが付着しないようなら、オイル不足でしょう。ストックのオイルを補充するか、できるだけ近くのガソリンスタンドで補充してください。オイルが少ない状態で長くは走行できません。不安なら、ロードサービスを呼びましょう。

オイル不足で警告灯が点いた場合は、オイルの補充で問題は解決します。しかし、オイルはそんなに減るものではありません。減った原因を確かめておく必要があります。どこかにオイル漏れはないか、点検しておきましょう。

オイルの点検はドライバー1人1人が、定期的にボンネットを開け、オイルゲージを見て確認することが必要な作業です。オイルの警告灯が点くまで放置せず、時々オイル点検を行い定期的にオイル交換をしましょう。

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