25.タイミングベルトの交換時期
タイミングベルトはキロ数で交換を考えるべきなのでしょうか?それとも年数で交換を考えるのでしょうか?私は新車で買って9年。43000キロを走っています。(もみじ)
車検の時、「タイミングベルトを交換したほうがいいですよ」とすすめられる方が多いと思います。本当に交換したほうがいいのでしょうか。それを判断するには基礎的なタイミングベルトの知識が必要ですね。
- タイミングベルトって何?
- 交換しないでトラブルとどうなるの?
エンジンが回転する時、たくさんのベルトで繋がれたさまざまな機器が一緒に回っています。代表的なのが、ラジエーターの冷却ファンを回すファンベルトです。そのほかにもエアコンのコンプレッサーを回すベルト、パワステのポンプを回すベルト、充電用のオルターネーターを回すベルトなどがありますが、これらのベルトの中でひときわ太く幅広なのがタイミングベルトです。
タイミングベルトは、エンジンの回転をタイミングギヤに伝え、吸気バルブの開閉、排気バルブの開閉を行います。つまりピストンがどこまで上がったら吸気バルブを開くか、ピストンがどこまで下がったら排気バルブを開くかという、エンジンの性能にかかわる大切なベルトなのです。
もしベルトが伸びてしまうと、バルブの開閉のタイミングがずれてしまい、本来のエンジン性能が出ないだけでなく、バルブの欠損の原因になることがあります。
もし、走行中に切れたらどうなるのでしょう。 ファンベルトが切れたら、やがて水温計が上昇し、オーバーヒートします。オルターネーターのベルトが切れたら充電しなくなり、やがて止まります。エアコンコンプレッサーのベルトが切れたら、エアコンが効かなくなります。パワステポンプのベルトが切れたら、ハンドルがとても重くなります。
どれも重大ではありますが致命的なトラブルにはなりません。 しかし走行中にタイミングベルトが切れたら、大変なことになります。 バルブの開閉とエンジンの回転が間違った動きをし、エンジンを破壊してしまうことがあるのです。
つまりタイミングベルトの劣化は、エンジン破損の危険をはらんでいるのです。 他のベルトは、切れてから交換することができますが、タイミングベルトは切れたらエンジンが壊れることがあると知っておかなければいけません。
では、いつ交換すればいいのでしょう。 最近の高速道路のトラブルの中で、タイミングベルトのトラブルが増えています。高速道路でタイミングベルトが切れると、エンジンは致命的なダメージを受けます。修理代○十万円か、エンジン載せ換えが必要になってしまいます。
ベルトメーカーの目安は、通常10万キロと言われていますが、早めの交換がいいようです。キロ数だけでなく、ベルトの劣化をみて、早めに交換しましょう。
6万キロか、2回目の車検の早い方を目安として交換するとよいでしょう。
もみじさんの場合は、次の車検でベルトの状態をチェックしてもらって、劣化があれば交換したほうが安心ですね。またタイミングベルトは交換をすすめられたら、すぐに交換するように心がけたいものですね。
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