16.マフラーの故障、対処法は?

先日、車の発電機が故障し修理に出しました。その時に「マフラーに穴があいてるよ。交換しないと」と言われましたが、マフラーは2年前の車検時に交換したばかりです。半信半疑で詳しく聞いてみると車の下をのぞいたら中心のあたりからぽたぽたと水が落ちてきています。 「これは小さい穴がいくつかあいてるから水が落ちてきている」と言われました。車に詳しくないのでよく分からないのですが、2年やそこらでマフラーはダメになるものなんでしょうか。そうであれば、もう少し長持ちしてもらいたいのですが、新しく変える時、普段の運転の仕方などで注意できることがあれば教えてください。(ちなみに車は平成8年式のワゴンRのターボです)(まめ)

みかみ先生からのお答え

以前に書いたことがありますが、ガソリンの燃焼を簡単な化学式にすると、

ガソリン (CαHβX) + 酸素 (O2) = 二酸化炭素 (CO2) + 水(H2O) + その他

となります。

その他がCO、HC、NOxなどの有害排気物質ですが、その量はppm単位というごく微量で、大部分は二酸化炭素 (CO2)と水(H2O)です。

つまり、マフラーから出てくる排ガスのほとんどが二酸化炭素 (CO2)と水(H2O)ということです。

エンジン内でつくられた水は高温の水蒸気のままマフラーに送られ、外気との温度差で冷やされます。水蒸気が冷やされると、水滴になり、ぽたぽたとマフラーの先から落ちて来るのです。

その水滴の一部がマフラーの中に残った場合、錆びの原因になります。マフラーの構造上、この水滴を完全に取り除くことはできません。つまりマフラーは、いずれは必ず錆びて穴があく運命にあるのです。

では、どのくらいの期間使えば穴があくのでしょうか。これは、わかりません。使用状況やエンジンの燃焼状況、マフラーの形状によって差が出てくるからです。

でも、少しだけ寿命を長くする方法はあります。

エンジンを切る前に、からぶかしし、マフラー内の水滴を少しでも追い出しておくと多少、寿命が長くなると思います。

また今の車に長く乗りたいとお考えで、何度もマフラーを取り替えるのはイヤだという場合は、錆びないステンレス製のマフラーに交換しておくことをおすすめします。

価格は高くなりますが、錆びないので、廃車まで交換することはありません。

ワゴンRにも、車検対応のステンレスマフラーがあるはず。カーショップで相談してみてくださいね。

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