安全運転博士・みかみ先生がクルマのあらゆる疑問にお答えします

19.大事な愛車の乗り換え時は？

私のスプリンターは現在８年目で約18万キロです、再来年が車検ですがそれまでには多分22万キロをオーバーすると思います、 20万キロでのタイミングで、ベルト交換や２回目のブレーキパッドの交換、多分ウオーターポンプの交換も必要かもと考え、車検を取るか新車にするか悩んでいます、現在の車って何キロぐらいまで大丈夫なのでしょうか？宜しくお願い致します。（venus）

venusさん、ご質問ありがとうございます。

愛車を、いつ、どんなタイミングで買い換えるかについては、さまざまな考え方があります。大きく分けて「買い換え派」と「乗りつぶし派」です。

中古価値が大きく落ちる前に買い換えるのが「買い換え派」で、動かなくなるまで乗り続けるのが「乗りつぶし派」です。８年目で18万キロのスプリンターということであれば当然venusさんは「乗りつぶし派」。つまり、こよなく車を愛してこられた方でしょう。単なる買い換えというより、愛車といつ決別するべきかという悩みだと思います。

私は、venusさんのような「乗りつぶし派」が大好きです。

私の愛車は平成２年のEUNOS　COSMO、15年20万キロを少し超えています。昨年、３ローターエンジンを大枚はたいてオーバーホールし、これからさらに10万キロは愛しつづけるつもりです。 15年も経つ車だと部品の調達にも苦労しますが、最近はYahooオークションのおかげで、わりと安く簡単に手に入ります。

さて、車はどのくらい使えるのか？というご質問です。

この質問は、venusさんが、どのくらいスプリンターを愛しているかという質問に置き換えればいいと思います。

• ８年も一緒に行動した愛車だから、動かなくなるまで乗り続けるのか
• 愛着より、維持経費や故障のリスク、燃費を考え、決別するか

この選択です。

日本車の性能は、本当に良いと思います。しかし10万キロを超えると、やはりさまざまな故障に悩まされるようになります。小さな故障はもちろん、おおきな出費が必要な故障も起きてきます。 エンジンのオーバーホールで○十万円、ミッションの故障で○十万円…。 私の場合はそれらの大きな故障も直しながら、とことん、この車にこだわって、最後まで乗りつづけようと考えています。 しかし、ここまでこだわるにはそれなりのお金がかかってしまうことを覚悟しなければなりません。

普通は愛着のある車でも、エンジンやミッションなど○十万円の大きな故障が、決別のきっかけになるでしょう。

車の寿命は、乗り方、環境によってさまざまです。何キロ乗ったから、何年たったからと言うことではありませんから、再来年の車検まで愛車と会話しながら、ゆっくり考えてはいかがでしょう。

ぜひとも動かなくなるまで、愛してあげてください。