【その7:購入編】

実は安心じゃないかも!?「整備工場あり」に騙されるな!

カー雑誌などに記載されているお店のセールスポイントの一つに、 「安心の自社整備工場あり」といううたい文句があります。

しかし整備工場があるからといって必ずしも安心とは限りません。

一口に整備工場と言ってもいろいろな種類があるからです。 大きくわけて、整備工場には、道路車両運送法で決められている「分解整備」ができる工場とできない工場があります。

この「分解整備」というのは簡単に言いますと、エンジンを降ろしたり、ブレーキを分解したりと少し複雑な整備のことです。

「分解整備」を行うには国から認可を受ける必要があります。そのためには設備や人材や工場の広さなど、 決められた条件をクリアしなければなりません。その認可を受けている整備工場は「認証工場」と「指定工場」の2つです。

つまり数ある整備工場の中で、この「分解整備」を行えるのは「認証工場」と「指定工場」しかありません。 その資格を有していない整備工場では基本的に「分解整備」を行ってはいけないのです。

いくら「安心の自社整備工場あり」といううたい文句があったとしても、 その整備工場が今説明した「認証工場」や「指定工場」の資格を持っているとは限りません。

もし「認証工場」や「指定工場」の資格を持っていなければ、その整備工場では「分解整備」はできず、 他に外注に出すことになります。それでは整備工場有りの意味がさほどあるとは思えません。

「当社は自社整備工場もありますのでご安心ください」

という説明を受けたら、

「お宅の工場は認証工場(もしくは指定工場)ですか?」

と確認してみてください。

≪参考≫「認証工場」と「指定工場」の違い
「認証工場」と「指定工場」とで大きく違う点は車検を受ける時です。「認証工場」では車検の整備をした後、 陸運局に車を持ち込んで検査を受ける必要があります。「指定工場」になると車を持ち込む必要はなく、 検査まで自社で行う事ができます。よく街で見かける民間車検工場の看板は、この「指定工場」のことです。 簡単にいいますと「認証工場」の設備や人材面でランクアップしたものが「指定工場」です。
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