46.事故を起こしたときの対応は?
夫の運転する車に乗っていて、交差点右折時に車同士の事故にあいました。夫も私も初めてのことだったので、すごくパニクってしまい、なにをどうしたらいいのか、あたふたするだけで気づいたら警察署にいたという感じです。事故にあったときに、まずなにをすればいいのか、どういう手続きが必要なのか、そのほか、気をつけることがあればおしえてください。(まゆみ)
事故を起こすと、多くの方はパニックに陥るようです。茫然自失の状態でしょう。なぜ、パニックになるのでしょうか?おそらく、自分が事故を起こすことを想定していないから心の準備ができていないからでしょう。交通事故について、考えてみましょう。
- 車って便利、だけど危険
車は私たちの生活に欠かせない、とても便利なものです。しかし、車はしばしば惨事を引き起こします。近くにいることに気が付かず、愛する孫を轢いてしまったおじいさん、ブレーキとアクセルを間違え、誘導していた妻を轢いてしまった夫、クルマの便利と引き換えにするには、あまりに大きな惨事です。
私たちは、いつでも惨事の加害者になる危険を冒しながら、それを承知で車を運転をしているはずです。
「その運転で、大丈夫?」
常に自分に問い掛けながら運転するのが「安全運転」の基本です。それでも事故は起きるかもしれません。
- 事故が起きたら、どうすればいいの?
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注意していても事故になってしまった時、どうすればいいのでしょうか。
- 1:負傷者の救助
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まず最初に、負傷者がいるかどうかを確認しなければいけません。負傷者がいれば、全力で負傷者を助けなければいけません。愛する子や孫、配偶者が傷ついたと同じように考え、最善の方法を考えましょう。一刻も早く負傷者を安全な場所に移動し、一刻も早く救急車を呼びましょう。早ければ命が助かる可能性があり、 遅くなると助からない可能性があるかもしれません。
「負傷者の救出が、事故当事者に課せられた最大の義務です」
※ただし高速道路では、救助中の二次事故が起きないよう注意してください。
- 2:交通の整理
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負傷者の救助が完了したら交通の整理をします。事故車をそのままにしていても通行の邪魔にならなければ、あるいは、事故車が動かなければそのままに、邪魔になるようなら事故車を移動し発煙筒、三角板で事故の存在を知らせ、交通を整理します。
「二次事故を防止するための交通整理が事故当事者に課せられた第二の義務です」
※ただし高速道路では、ガードレールの外から、発煙筒・三角板で事故の存在を知らせるだけにしましょう。道路に入るのは、とても危険です。
- 3:警察と保険会社への連絡
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交通整理ができたらひと安心です。落ち着いて警察と保険会社へ事故が起きたことを連絡します。自分が事故の当事者であること、ケガ人がいるかどうか、ケガの程度、救急車を呼んだこと、事故の程度と内容、場所を説明します。あとは、警察と保険会社の支持に従い、落ち着きましょう。
「警察への連絡が、事故当事者に課せられた、最後の義務です」
物損事故の場合は、過失に応じて弁償をし、事故前の状態に回復できます。しかし人身事故の場合は、失った命や後遺症などは元に戻すことはできません。車の危険性と、事故の重大性を意識しておくことが、事故を起こした時の心構えになりますが、大切なのは、事故を起こさない「絶対安全運転」を心がけることです。
危険なクルマを運転しているのだから、決して事故を起こさないという強い決意が運転の基本ですね。
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