50.「リサイクル料金」の使われ方って?

会社の車を廃車にする際、ディーラーに頼むと、引き取り、抹消登録など2万円ほどかかると言われました。そこで思ったんです。自分でできることは自分でしようと。末梢登録は自分でするつもりです。リサイクル料金ってありますよね?それを払っても解体屋さんに車体の「引き取り料」を払う必要があるんでしょうか?払っているリサイクル料金は、どこで、どの段階で使われているのか知りたいです。(車大好き!)

みかみ先生からのお答え

リサイクル市場が成り立つ場合

日本国内で、年間に約400万台の使用済自動車が発生していると言われています。この約400万台は、国内の自動車解体業者などによって、中古部品や金属回収のシステムができあがっています。中古部品や金属は、高値で取引できる市場として成り立っているのです。つまり、従来から、中古部品や金属回収に関しては、リサイクル・処理が行われてきたのです。

リサイクル料は何に使われている?

ところが、自動車全体を考えると、リサイクル・処理が難しくシステム化できなかった部分があります。中古部品や金属とは違い、処理費用が高価で、リサイクル市場が成立しないパーツがあるのです。それが、シュレッダーダスト、エアバッグ類、そしてエアコン用フロン類です。

リサイクル処理の最終工程で発生するシュレッダーダストは、その処分費が高価で、エアバッグやエアコン用フロンは、処理に専門技術が必要で処理費用もかかります。だれかがこの費用を負担しないと、リサイクルシステムが成立しません。

自動車リサイクル法とは?

これらの費用を義務づけ、従来の中古部品や金属回収のリサイクル・処理と共に、リサイクルシステム全体を健全に運用させる目的で作られたのが、「自動車リサイクル法」です。

つまり、リサイクル料はシュレッダーダストとエアバッグ類、エアコン用フロン類の3品目を処理するのに使われるのです。

自動車リサイクル法は2005年1月1日から本格施行されました。自動車の最終所有者は、廃車する時、自動車製造メーカー・輸入車インポーターが公表したリサイクル料金を預託する義務が生じます。

いくら負担するの?

車の使用者は、シュレッダーダスト、エアバック類、フロン類のリサイクルや処理に必要なリサイクル料金を負担し、廃車の時は、自治体に登録されている引取業者に、廃車を引き渡すことが義務付けられています。登録されていない業者に渡すことはできません。

引き渡す時には、定められたリサイクル料だけを負担し、別途引き取り料はかからないのが普通です。 リサイクル料は、自動車メーカー、車種によって異なります。

メーカー別リサイクル料はこちら。 型式によって違いますが、おおよそ¥5,690〜¥9,040くらいです。

http://www.jarp.org/11/index.html#ryoukin

廃車引取業者によって、「廃車手続き無料」「引取輸送料無料」などさまざまです。リサイクル料だけで、他は全て無料という業者もあります。ホームページなどで調べてはいかがですか。

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