56.他人の車を運転する場合にかける保険は?
夏休みが近づき、友人の車を運転する機会が増えますが、運転する車は家族限定の任意保険なので、万一のことを考えると不安です。この夏を越えればゴールド免許になりますが、自分自身が運転する車に万一のことが起きた場合に使える任意保険には、どのようなものがありますか?(ともや)
車の任意保険は、保険会社や契約内容によって、細かいところでさまざまな違いがあります。その違いは、素人の私たちにはなかなか理解できないほど複雑です。はっきりわかる範囲でお答えいたします。
家族限定の友人の車で事故を起こすと、まず人身事故に関しては、友人の車の自賠責保険から保険金が支払われます。自賠責保険に入らなければ、車検を受けることができませんから、この部分は確実です。自賠責を超えた賠償や物損に関する部分は、家族限定の友人の保険からは出ません。あなたの責任になります。その責任を、どんな方法で果たせばいいのかという質問です。
- 自分の車を持っている場合
自分の車を持っていて、自分で任意保険に入っていれば、「他車運転」というケースになり、あなたの保険が友人の車の事故に適用されるはずです。つまり、自分の車に任意保険をかけていれば、他人の車で事故を起こし、その車の保険が使えない場合(家族限定や年齢制限、保険に入っていないなど)に、あなたの車の任意保険が使えるのが一般的です。交通事故の被害者をできるだけ救済しようという、あまり知られていない隠れたシステムです。
「全ての保険がそうだ」と言うことではありませんので、自分の入っている保険会社の担当者に必ず確認しておいてください。ただし「他車運転」は、他人の車しか適用されません。年齢制限のある保険をかけた家族の車で事故を起こした場合は、「他車運転」にはなりませんので注意してください。(※ここでいう「家族」は同居の家族で、別居の家族は他人とみなすのが一般的です)。
- 自分の車を持っていない場合
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自分の車を持っていない場合は、安心して友人の車を運転することができませんね。そんなときに入るのが「ドライバーズ保険」です。車に保険をかけるのではなく、免許証に保険をかけることができます。友人の車で事故を起こした場合、なんらかの理由で友人の保険が利用できない(家族限定や年齢制限、保険に入っていないなど)場合に役立つ保険です。一般の任意保険より安いので便利ですが、自分や家族の車の事故には使用できません。車を全く持っていない方のための保険ですので注意してください。
- 保険は担当者とよく相談しましょう
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車の任意保険は、保険会社、契約内容によって、細かい違いがあります。価格だけで選んでしまうと「他車運転」がついてなかったということがあるかもしれません。担当者にさまざまなケースを質問し、よく理解しておくことが大切です。担当者にどんな質問でもできるよう、親しくしておきましょう。
もうすぐゴールド免許という、ともやさん。大切なのは保険を使わないことですね。でも、イザというときのために、準備は必要です。研究はしておきましょう。
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