67.古い車の燃費を改善する方法はないのでしょうか?

みかみ先生、こんにちは。私も先生と同様、とても気に入った車に乗り続け、今年で15年目、走行距離17万キロを突破しました。今まで無故障で、エンジンの調子も全く問題がないのですが、最近、燃費が落ちてきたことがとても気になっています。市街地走行で平均 10〜11km/hだったものが、最近では6〜7km/hに落ちてしまいました。ガソリン代も高騰していますので、なんとかしたいと思っていますが、良い方法はあるのでしょうか?古い車だからしかたがないと思って、あきらめるしかないのでしょうか?(トムトム)

みかみ先生からのお答え

古い車の燃費に関するご質問が多いようです。個別の状況はわかりませんが、一般的なお話をいたします。

走行距離が増えるとどうなるの?

エンジンは、走行距離と共に、さまざまな部分が磨耗してきます。磨耗した部品は交換すればいいのですが、エンジン内部の部品は交換せず、乗りつづけるのが普通です。そのため、10万キロも走行すると、ピストンリングの磨耗などで、圧縮比が落ちてきます。圧縮比の低下は、そのまま、エンジン出力の低下につながります。つまり、走行距離の増加と共に、エンジンのパワーが下がり、燃費が悪くなるのです。

ピストンリングを交換すればいいの?

ピストンリングの交換は、エンジンのオーバーホールを意味します。エンジンを下ろし、バラバラに分解し、各部をチェックし、必要なら部分研磨をし、磨耗部分は新しい部品と交換し、再び組み上げます。聞いただけで、修理費が想像できると思います。

通常、古くなってパワーが落ち、燃費が悪くなっても、○十万円もかけて修理しません。「古い車だから、しかたがない」と思って、あきらめているのです。

圧縮比を測定してみよう

しかし、圧縮比を測定するのは、難しいことではありません。ディーラーにお願いして、一度測ってみてください。

  • 圧縮比が下がっているようなら・・・あきらめる
  • 圧縮比が正常なら・・・燃費悪化の原因を調べる意味がある

10万キロを超えたら、一度圧縮比を調べてみましょう。

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